小須戸町(読み)こすどまち

日本歴史地名大系 「小須戸町」の解説

小須戸町
こすどまち

[現在地名]小須戸町小須戸、新津子成場こなしば

信濃川右岸の自然堤防上に立地する在郷町。北に鵜出古木うでこきしも興野・子成場と三ヵ所に枝集落を有する。東は新保しんぼ村、南は横川浜よこがわはま村、北はッ興野(現新津市)に接する。伝説では、正治年間(一一九九―一二〇一)に信濃の人古洲門健人が来越して開発を進めたので、元来古洲戸こすど新田と称したとされ、鎮守諏訪神社も正治元年創建といわれる(中蒲原郡誌)。信濃川の河川交通および五泉村松むらまつ(現村松町)方面と白根しろね(現白根市)方面を結ぶ渡場が町をなす端緒となったのであろう。近世は近傍諸村の年貢米を積出す川港として利用され、寛永一六年(一六三九)に年貢米収納蔵が設けられている。慶長三年(一五九八)頃の御領内高付帳(新発田市史資料)に「弐百四石六斗八升 こすと村 新保村」とあり、同一五年頃の給知方ほど役帳(同書)には「九斗五升 四間上・一間中 小簾戸村」とある。


小須戸町
こすどまち

面積:一七・二一平方キロ

三地域に分れた中蒲原郡のうち北の亀田かめだ町・横越よこごし村と南の村松むらまつ町との間にある。町域は西の信濃川右岸の沖積地と東の東山丘陵とからなる。東は菩提寺ぼだいじ(二四八・四メートル)を頂点とする稜線を境として新津市の南端に接し、西は信濃川を境に白根しろね市に向い合う。南は南蒲原郡田上たがみ町、北は新津市の水田へ連なる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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