天幸(読み)テンコウ

デジタル大辞泉 「天幸」の意味・読み・例文・類語

てん‐こう〔‐カウ〕【天幸】

天の与えた幸福。天の恵み。
「余が無事に東京まで帰れたのは―である」〈漱石・思ひ出す事など〉

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精選版 日本国語大辞典 「天幸」の意味・読み・例文・類語

てん‐こう‥カウ【天幸】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 天の与えたさいわい。天のめぐみ。
    1. [初出の実例]「如小人亦少触祝融之怒、然琴書晏如、可天幸也」(出典:徂徠集(1735‐40)二〇)
    2. [その他の文献]〔戦国策‐燕策・昭王〕
  2. [ 2 ] 宝暦一七五一‐六四)から天明一七八一‐八九)にかけて、敵役として知られた歌舞伎俳優、二世中島三甫右衛門の俳名
    1. [初出の実例]「とんと暑左衛門さまの本多は天幸が楽屋顔と来ています」(出典:黄表紙・高漫斉行脚日記(1776)上)

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