天桴(読み)テンプ

デジタル大辞泉 「天桴」の意味・読み・例文・類語

てん‐ぷ【天×桴/天府】

機械時計に使われる調速器。かちかちと音を立てる部分。これでぜんまい一定速度でほどかれる。

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精選版 日本国語大辞典 「天桴」の意味・読み・例文・類語

てん‐ぷ【天桴・天符・天府】

  1. 〘 名詞 〙 小型のぜんまい時計の回転速度をなめらかにし、また、遅速を調節するはずみ車の名。かちかちと刻む音を立てる部分。
    1. [初出の実例]「予根付時計持ち行きけるに、天府のせはしなく、カチカチと廻りければ」(出典:随筆・春波楼筆記(1811))

天桴の補助注記

外来語とする説もあるが、語源未詳。

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世界大百科事典(旧版)内の天桴の言及

【てんぷ】より

…現在のようなてんぷは17世紀,オランダのC.ホイヘンスの考案によるといわれている。てんぷは和時計の用語で天府,天桴,天符などと書かれるが,語源は明らかでない。【小野 茂】。…

※「天桴」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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