天満東寺町(読み)てんまひがしてらまち

日本歴史地名大系 「天満東寺町」の解説

天満東寺町
てんまひがしてらまち

[現在地名]北区与力よりき町・同心どうしん一丁目・末広すえひろ町・天神橋てんじんばし三丁目

豊臣秀吉の城下町建設に伴い形成された寺町の一(天王寺区の→寺町。もと川崎かわさき村であったと思われる地域に成立し、同心屋敷の北に東西に延び、東は天満郷空心くうしん町から西は摂津国つのくに町を挟んで綿屋わたや町までの通り。寺院は北側に並び、浄土宗一〇・禅宗四・真言宗一・法華宗三の計一八寺で構成された。現在浄土宗九品くほん寺・専念せんねん寺・大信だいしん寺・超泉ちようせん寺・長徳ちようとく寺・善導ぜんどう寺・智源ちげん寺、曹洞宗栗東りつとう寺・龍海りゆうかい寺・天徳てんとく寺、臨済宗妙心寺派瑞光ずいこう寺、真言宗御室派宝珠ほうじゆ院、日蓮宗成正じようしよう寺・妙福みようふく寺、日蓮本宗蓮興れんこう寺があり、浄土宗宝縁ほうえん寺は明治年間に廃絶、同宗運潮うんちよう寺は第二次世界大戦後柏原かしわら市に、同宗大鏡だいきよう寺は吹田すいた市に移転した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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