天然放射性元素(読み)テンネンホウシャセイゲンソ

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最新 地学事典 「天然放射性元素」の解説

てんねんほうしゃせいげんそ
天然放射性元素

natural radioactive elements

放射能をもつ元素のうち天然に存在するもの。ウラン(U),トリウム(Th),カリウム(K)などの元素の同位体のなかに,α, βまたはγ線を放出して崩壊する放射性の核種が存在。ウランでは,238Uとその放射性崩壊によってできる娘核種群(ウラン系列)と,235Uとその放射性崩壊によってできる娘核種群(アクチニウム系列)とがある。また,232Thの放射性崩壊によってできる娘核種群をトリウム系列という。これらの系列の起点となる238U, 235U, 232Th, および40Kなど(一次天然放射性核種)は約109年以上の半減期をもち,現在まで残存。一次天然放射性核種の崩壊で生成した核種には,放射性のもののほかに非放射性の安定核種40Ar, 87Rb, 206Pbなどがある。宇宙線による核反応などで生成する14C, 3Hなどの誘導天然放射性核種もある。これらの放射性元素は,岩石隕石の年代測定や成因に関する地球化学的研究に重要な役割を果たす。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の天然放射性元素の言及

【放射性元素】より

…放射能をもつ元素をいう。天然に存在する天然放射性元素(自然放射性元素ともいう)と,人工的に製造される人工放射性元素とがある。しかし狭い意味では天然放射性元素(たとえばトリウム,ラジウムなど)のみをさし,また安定同位体をまったくもっていない元素(ラジウムやウラン,プルトニウムなど)のみをさすこともある。…

※「天然放射性元素」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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