天然放射性核種(読み)テンネンホウシャセイカクシュ

デジタル大辞泉 「天然放射性核種」の意味・読み・例文・類語

てんねん‐ほうしゃせいかくしゅ〔‐ハウシヤセイカクシユ〕【天然放射性核種】

自然界に存在する放射性核種ウラン系列アクチニウム系列トリウム系列などの崩壊系列に属するものがある。→人工放射性核種

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

化学辞典 第2版 「天然放射性核種」の解説

天然放射性核種
テンネンホウシャセイカクシュ
natural radionuclide

天然に存在している放射性核種.A.H. Becquerel(ベクレル)が1896年にウランから放射線が放射されているのを発見して以来,多くの天然放射性核種が発見されたが,これらは次のように三つに分類される.【宇宙における核合成で生成し,半減期が長いため現在でも存在するもの.三つの崩壊系列(ウラン系列,トリウム系列,アクチニウム系列)の親核種である 238U,232Th,235U と,40K,87Rb,147Sm,176Lu,187Re などの系列をつくらない天然放射性核種を一次天然放射性核種という.【】一次天然放射性核種の崩壊によって生じる半減期の短いもの.二次天然放射性核種という.【】現在天然で起こっている,原子核反応によって生成した 3H,14C など.誘導天然放射性核種という.[別用語参照]人工放射性核種

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

潮力発電

潮の干満の差の大きい所で、満潮時に蓄えた海水を干潮時に放流し、水力発電と同じ原理でタービンを回す発電方式。潮汐ちょうせき発電。...

潮力発電の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android