天王川(読み)てんのうがわ

日本歴史地名大系 「天王川」の解説

天王川
てんのうがわ

[現在地名]津島市宮川町

木曾川の一つ黒田くろだ川の末流。現在は約二〇ヘクタールの池沼。周囲の堤に松・桜・楓をはじめ四季折々の花樹も植え、南部には河川敷を埋立てた運動場・小動物園をもち天王川公園といわれ、毎年七月の津島神社の川祭がこの池沼で行われる。

天明五年(一七八五)の天王川築留工事前は上流足立あだち川・萩原はぎわら川といい、尾張西部の葉栗・中島・海東かいとう海西かいさいの四郡を貫流していた。「雑志」に「天王川、一曰津嶋川」とあり津島川が古名のようで、一二世紀半ばから津島の渡として尾張国から伊勢国への要津であった(→津島ノ渡

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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