天田ノ渡(読み)あまだのわたし

日本歴史地名大系 「天田ノ渡」の解説

天田ノ渡
あまだのわたし

日高川河口付近にあった近世の渡場。「中右記」天仁二年(一一〇九)一〇月一九日条に「過道場寺前渡日高川川水大出、下向女房両三人居河岸、不知誰人、仍遣馬渡」とみえ、日高川を渡るのに古くは道成どうじよう(現日高郡川辺町)の前辺りで、しかも徒歩か馬などで渡ったらしい。また建仁元年(一二〇一)一〇月の「後鳥羽院熊野御幸記」によると、一行小松原こまつばらから出島でじま付近に出て対岸岩内いわうちに渡ったと推定される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android