渡し船(読み)ワタシブネ

デジタル大辞泉 「渡し船」の意味・読み・例文・類語

わたし‐ぶね【渡し船/渡し舟】

川や湖沼などの両岸を往復して客や荷物を運ぶ船。とせん。

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精選版 日本国語大辞典 「渡し船」の意味・読み・例文・類語

わたし‐ぶね【渡船・渡舟】

  1. 〘 名詞 〙 渡し場人馬貨物などを対岸へ渡す船。中世までは主に丸木船を組船にして使用したが、近世河川では平底の平田船系の船が主用された。就航する河川湖沼や海の状況によってそれぞれ適合した船型構造・推進法をとるのを通例とする。わたりぶね。渡し。とせん。〔書陵部本名義抄(1081頃)〕
    1. 渡船〈拾遺都名所図会〉
      渡船〈拾遺都名所図会〉
    2. [初出の実例]「まゐる人々はあさゆふわたしぶねをいひしらずかざりおきてさしわたしつつまゐりまかで給を、きょうあることにして」(出典:有明の別(12C後)三)

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