天領巾(読み)あまひれ

精選版 日本国語大辞典 「天領巾」の意味・読み・例文・類語

あま‐ひれ【天領巾】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ひれ」は上代、女性がうなじから肩へかけた装飾用の布 )
  2. たなびく白雲のたとえ。あまつひれ。
    1. [初出の実例]「かぎろひの 燃ゆる荒野に 白栲(しろたへ)の 天領巾(あまひれ)(がく)り 鳥じもの 朝立ちいまして 入日なす 隠りにしかば」(出典万葉集(8C後)二・二一〇)
  3. 天女羽衣
    1. [初出の実例]「無縫の天領綸(アマヒレ)ふり雲輦音なく軋らす曙(あけ)の神」(出典:あこがれ(1905)〈石川啄木暁鐘)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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