太刀作(読み)たちつくり

精選版 日本国語大辞典 「太刀作」の意味・読み・例文・類語

たち‐つくり【太刀作】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「たちづくり」とも )
  2. 刀を作ること。また、その人。
    1. [初出の実例]「万世を君かまもりと祈りつつたちつくりえのしるしとをみよ〈藤原道長〉」(出典:後拾遺和歌集(1086)雑五・一一〇三)
  3. 刀剣様式。刃を下にして腰に佩くため、佩表(はきおもて)に鍛冶銘を入れた作り。
    1. [初出の実例]「脇差は祐定の丈夫な身であったが、刀は太刀作(タチヅク)りの細身で」(出典福翁自伝(1899)〈福沢諭吉〉長崎遊学)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android