太刀影(読み)タチカゲ

デジタル大辞泉 「太刀影」の意味・読み・例文・類語

たち‐かげ【太刀影】

太刀のひらめく光。
「夕日脚の事なれば、―の障子にすきて見えければ」〈曽我・六〉
太刀のおかげ。武功のおかげ。
「御―を以て、信州更級さらしなへ帰参申したし」〈甲陽軍鑑二八

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精選版 日本国語大辞典 「太刀影」の意味・読み・例文・類語

たち‐かげ【太刀影】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 太刀の閃(ひらめ)く光。
    1. [初出の実例]「後より太刀にて切りけるに、太刀影(カケ)馬驚て」(出典太平記(14C後)二九)
  3. 太刀のおかげ。武功のおかげ。武力による庇護
    1. [初出の実例]「長尾殿御太刀かげをもって、信州更級へ帰参申度と」(出典:甲陽軍鑑(17C初)品二八)

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