デジタル大辞泉 「太敷く」の意味・読み・例文・類語 ふと‐し・く【太敷く】 [動カ四]1 柱などを、しっかりと立てる。宮殿をりっぱに構える。「宮柱―・きまつり高知らす布当ふたぎの宮は」〈万・一〇五〇〉2 りっぱに治める。「飛ぶ鳥の清御原きよみの宮に神かむながら―・きまして」〈万・一六七〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「太敷く」の意味・読み・例文・類語 ふと‐し・く【太敷】 〘 他動詞 カ行四段活用 〙 ( 「ふと」は美称 )① 宮殿などの柱をしっかりとゆるがないように地に打ちこむ。宮殿を壮大に造営することにいう。ふとしきたつ。ふとしりたつ。ふとしる。ふとたかしく。[初出の実例]「吉野の国の 花散らふ 秋津の野辺に 宮柱 太敷(ふとしき)ませば」(出典:万葉集(8C後)一・三六)② 居を定めて天下を統治する。ふとしる。[初出の実例]「高照らす 日の皇子 神ながら 神さびせすと 太敷(ふとしか)す 京を置きて」(出典:万葉集(8C後)一・四五) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例