太申染(読み)タイシンゾメ

デジタル大辞泉 「太申染」の意味・読み・例文・類語

たいしん‐ぞめ【太申染】

元禄(1688~1704)ごろ、江戸三十間堀の材木屋で太申と号した和泉屋甚助宣伝のため、「太申」の2字を小紋に染め出して役者中村伝九郎に着せ、売り広めたもの。伝九郎染

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精選版 日本国語大辞典 「太申染」の意味・読み・例文・類語

たいしん‐ぞめ【太申染】

  1. 〘 名詞 〙 染め模様一種。伝九郎染(でんくろうぞめ)ともいう。江戸中期、江戸三十間堀の材木屋の和泉屋甚助(号は太申)が売名のために独特の染模様を案出し、当時の名優二世中村伝九郎に着せたという。
    1. [初出の実例]「太申染といふを作る」(出典:随筆・後はむかし物語(1803))

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