太興寺廃寺(読み)たいこうじはいじ

日本歴史地名大系 「太興寺廃寺」の解説

太興寺廃寺
たいこうじはいじ

[現在地名]小浜市太興寺

古代寺院の跡。日枝神社社殿の手洗水の傍らに自然石の表面中央をうがった塔心礎があり、大きさは幅一・八メートルから一・五メートル、高さ六〇センチ。心礎の穴は、後世に加工されたもので、計測不能。もとは通称村回むらまわり地籍にあったが、一五〇年ほど前に移したと伝える。昭和三七年(一九六二)頃の国道二七号改修工事で、村回り地籍から軒丸瓦・平瓦などが出土し、七世紀後半の創建とされる寺跡が明確となった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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