日本歴史地名大系 「太郎塚古墳」の解説 太郎塚古墳たろうづかこふん 大分県:別府市鶴見村太郎塚古墳[現在地名]別府市鶴見 実相寺実相寺(じつそうじ)山の麓にある二基の円墳の一つ。隣接する次郎塚(じろうづか)古墳とともに、横穴式石室をもつ古墳時代後期の円墳。内部主体・副葬品等については不明なところが多いが、太郎塚古墳出土と伝える馬具の鏡板が別府市美術館にある。この鏡板は金銅製、銅の地板に唐草文様の透彫を施し、外縁は金具で鋲留めしている。美術品としても優れた逸品である。県指定文化財。両古墳のそばには二基の家形石棺がある。その形態から七世紀代のものとみられており、大分市丑殿(うしどの)古墳のものとともに注目される。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by