太間村(読み)たいまむら

日本歴史地名大系 「太間村」の解説

太間村
たいまむら

[現在地名]寝屋川市太間東たいまひがし町・太間町・点野しめの一―二丁目・豊里とよざと町・日新につしん

茨田まんだ郡に属し、淀川左岸沿いの平坦地の村。南は点野村・池田いけだ村、北は木屋こや村、淀川を隔てて対岸は摂津島下しましも柱本はしらもと(現高槻市)。淀川国役堤上を京街道が通り東南方へ四十箇道が分離する。太間は断間(切れ目)に由来するといわれる。「日本書紀」仁徳天皇一一年条の茨田堤築造の難所の一つ衫子断間ころものこのたえまは当所といわれる。また「類聚国史」によれば、天長八年(八三一)五月、新たに御厨が三ヵ所設置されているが、その一所賀沼(ママ)間江(かぬまのたえまえ)は当地にあったという(大東市史)

正保郷帳の写とみられる河内国一国村高控帳では高四〇五石余、小物成として葭年貢米四石二斗余。延宝年間(一六七三―八一)の河内国支配帳は四五六石余。領主の変遷は大利おおとし村に同じ。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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