太陽同期衛星(読み)たいようどうきえいせい(その他表記)sun-synchronous orbit satellite

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「太陽同期衛星」の意味・わかりやすい解説

太陽同期衛星
たいようどうきえいせい
sun-synchronous orbit satellite

太陽同期軌道衛星ともいう。太陽同期軌道を持つ人工衛星。太陽同期軌道とは,極軌道衛星の軌道面をわずかに傾けて,軌道面が1年間で 360度回転するようにしたもので,衛星の軌道面の回転の方向と周期が,地球の公転方向と周期に等しい軌道をいう。このため軌道面と太陽方向が常に一定の角度を保つことになる。したがってこの衛星は,ほぼ同一時刻に地球上の同一地点を通過するので,地球観測に適している。日本の海洋観測衛星1号・1号b (MOS-1,-1b) ,アメリカのランドサット,フランスのスポット等は,この軌道を採用している。衛星高度 500~1000kmでは,軌道傾斜角は約 96~100度の軌道となる。この衛星が同一地点を1日の整数倍の周期で通過するようにしたものを準回帰軌道衛星という。

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