夷隅町(読み)いすみまち

日本歴史地名大系 「夷隅町」の解説

夷隅町
いすみまち

面積:四四・二三平方キロ

夷隅郡の北部中央に位置し、東はみさき町、西は大多喜おおたき町、南から南東にかけては勝浦市と大原おおはら町に接する。北は長生ちようせい睦沢むつざわ町。大多喜町より東流してきた夷隅川が町内の支流大野おおの川などを集めながら蛇行し、岬町方面に流れる。いすみ鉄道により大原町および大多喜町と結ばれる。古代には伊甚国造の支配下にあり、屯倉の設置があったと伝承されており、国府台こうのだいの地名は国造の居館跡または郡家跡、国府台地内の小倉おくらは屯倉に関連するという。律令制下では「和名抄」に記される夷隅郡荒田あらた郷が町域に比定され、大野おおのは「延喜式」兵部省にみえる大野馬牧の遺称地とする説がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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