普及版 字通 「夸」の読み・字形・画数・意味
夸
6画
[字訓] おごる
[説文解字]
[金文]
[字形] 会意
大+(う)。金文の図象に、大と(う)に従う形のものがある。〔説文〕十下に「奢(おご)るなり」と訓し、于(う)声とするが、金文のは弓幹を正すためのあて木を弓に加えた形で、張大の意がある。〔呂覧、下賢〕に「富は天下を(たも)つも、騁夸(ていこ)せず」とあり、驕誇の意。夸は胯の初文。跨越して誇る意がある。
[訓義]
1. おごる、ほこる、たかぶる。
2. はる、はりひろげる、はびこる。
3. と通じ、しなやか、よわい、うつくしい。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕夸 ヤハラカナリ・オゴル・ホコル・ノボル・イカル 〔字鏡集〕夸 ホコル・オゴル・ヤハラカナリ・ユルルカナリ・タル・ノボル・イカル・マガル
[声系]
〔説文〕に夸声として跨・誇・胯・刳・など十字を収める。跨越して誇る、また胯のように刳(く)りのある形などをいう。
[語系]
夸・誇khoaは同声。誇は大言して誇ることをいう。
[熟語]
夸矜▶・夸衒▶・夸言▶・夸▶・夸詐▶・夸恣▶・夸者▶・夸人▶・夸節▶・夸汰▶・夸詑▶・夸大▶・夸誕▶・夸張▶・夸▶・夸浮▶・夸誣▶・夸慢▶・夸誉▶・夸容▶・夸耀▶・夸麗▶・夸論▶
[下接語]
矜夸・驕夸・夸・恣夸
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報