奈良須池
ならずいけ
[現在地名]高松市岡本町
岡本町西部の浸食谷を堰止めた溜池。堤高一三メートル、堤長五二〇メートル、満水面積二八・三ヘクタール、貯水量一四五万七八〇〇立方メートル、受益面積四三六ヘクタール。寛文一〇年(一六七〇)高松藩営事業で築造されたと伝え、川部町と香川郡香南町の境にある。小田池とともに高松平野南部を灌漑している。満濃太郎・神内次郎・三谷三郎に次ぐ池として奈良須四郎の称がある。池水は香東川から一里二〇町の掛井手で引水。池泉合符録によると水掛高五千六五六石余で、岡本村五四七石余のほかは檀紙村(一千一七九石余)、山崎村(七三八石余)、中間村(六三五石余)、鶴市村(七〇〇石余)、円座村(九六八石余)、飯田村(八八六石余)へ給水している。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
Sponserd by 