日本大百科全書(ニッポニカ) 「満濃」の意味・わかりやすい解説
満濃
まんのう
香川県中南部、仲多度郡(なかたどぐん)にあった旧町名(満濃町(ちょう))。現在はまんのう町の北西部を占める一地区。1955年(昭和30)四条(しじょう)、神野(かんの)、吉野(よしの)の3村が合併、町制施行して成立。同年高篠(たかしの)村、翌1956年長炭(ながすみ)村を編入。2006年(平成18)琴南(ことなみ)町、仲南(ちゅうなん)町と合併、まんのう町となる。旧町名は古代につくられた満濃池にちなむ。JR土讃(どさん)線、高松琴平(ことひら)電鉄琴平線、国道32号、438号が通じる。満濃池をはじめ多くの溜池(ためいけ)があり、農業は米作が中心であるが、タマネギ、ニンニク、ブロッコリーなどの野菜栽培や養鶏も行われる。南部の丘陵性山間地ではモモやカキの果樹栽培が進んでいる。施設園芸でのグリーンアスパラ、花卉(かき)などの栽培も行われている。
[稲田道彦]
『『満濃町史』(1975・満濃町)』