普及版 字通 「奎(漢字)」の読み・字形・画数・意味
奎
人名用漢字 9画
[字訓] またぐら
[説文解字]
[金文]
[字形] 形声
声符は圭(けい)。〔説文〕十下に「兩髀(りやうひ)のなり」とあり、またぐらをいう。〔段注〕に奎を胯と双声であるとするが、圭はもと佩玉の形であるから、本義はその玉飾の意であろうと思われる。星の名に奎星があり、文運を掌る。それで奎章・奎運のように用いる。
[訓義]
1. また、またぐら。
2. 足を開いた形、足を開いて歩むさま。
3. 奎星。文運を掌る。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕奎 アラハル 〔字鏡集〕奎 ヨチ・アラハル
[語系]
奎khyue、胯・跨・誇khoaは声近く、奎を胯間の意に用いるのはその通用の義であろう。圭は上円下方、下に開く形であるので、その声義を用いたものであろう。圭を玉飾とすれば、佩が佩巾の形であるように、圭を執る形とみることもできよう。
[熟語]
奎運▶・奎閣▶・奎画▶・奎▶・奎光▶・奎札▶・奎宿▶・奎章▶・奎藻▶・奎▶・奎▶・奎分▶・奎文▶
[下接語]
聚奎・壁奎
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報