契文(読み)けいもん

精選版 日本国語大辞典 「契文」の意味・読み・例文・類語

けい‐もん【契文】

  1. 〘 名詞 〙 証文手形
    1. [初出の実例]「年来、人に稲・米を借して員(かず)に増して返し可得き契文共を取出、庭の中にして、我に焼き失ひつ」(出典今昔物語集(1120頃か)二〇)

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普及版 字通 「契文」の読み・字形・画数・意味

【契文】けいぶん

甲骨文

字通「契」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の契文の言及

【甲骨学】より

甲骨文とは,中国の殷代に亀甲や牛の肩甲骨に文字を彫って記録した文。卜辞,契文ともよぶ。この甲骨文は,1899年(光緒25)に河南省安陽市北西郊の小屯村で初めて発見された。…

【卜辞】より

…一般的には中国殷代の卜占の記録をいう。亀甲や牛の肩甲骨を使用して卜占を行い,その亀甲や牛骨に,卜占の内容を小刀で契(ほ)って記録してあるので,甲骨文とも,契文ともいう。1899年(光緒25)河南省安陽市北西郊の小屯村一帯で発見,以後考古学者により発掘されたものをふくめ,約10万片が得られ,殷代研究の基本資料として解読・研究が行われた。…

※「契文」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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