デジタル大辞泉 「奥まる」の意味・読み・例文・類語 おく‐ま・る【奥まる】 [動ラ五(四)]1 奥のほうに位置する。奥深い所にある。「―・った部屋」2㋐内気である。引っ込みがちである。「古めかしう―・りたる身なれば」〈和泉式部日記〉㋑趣深く、上品である。奥ゆかしい心がある。「かのわたりのありさまの、こよなう―・りたるはやと」〈源・花宴〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「奥まる」の意味・読み・例文・類語 おく‐ま・る【奥まる】 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙① 奥深くなる。奥のほうにこもる。奥深くにある。[初出の実例]「『清らの人あり』とて、おくまりたる女らの、裳(も)などうちとけすがたにていでてみるに」(出典:蜻蛉日記(974頃)下)② 深くたしなみのある心をもつ。奥床しい心がある。[初出の実例]「衣のおとなひいと花やかにふるまひなして、心にくくをくまりたるけはひは」(出典:源氏物語(1001‐14頃)花宴)③ 内気である。引っ込み思案である。[初出の実例]「おくまりたる人ざまにて」(出典:源氏物語(1001‐14頃)澪標) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例