奥寄る(読み)オウヨル

デジタル大辞泉 「奥寄る」の意味・読み・例文・類語

おう‐よ・る〔アウ‐〕【奥寄る】

[動ラ四]
部屋の奥のほうへ寄る。
「―・りて三四人さしつどひて絵など見るもあめり」〈・一八四〉
昔風である。古風である。
御手の筋、ことに、―・りにたり」〈玉鬘
年をとる。老齢になる。
よはひなども―・りにたべければ」〈かげろふ・下〉

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精選版 日本国語大辞典 「奥寄る」の意味・読み・例文・類語

おう‐よ・るアウ‥【奥寄】

  1. 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙
  2. 人目に立たない奥の方に寄る。
    1. [初出の実例]「あうよりて、三四人さしつどひて絵など見るもあめり」(出典:枕草子(10C終)一八四)
  3. 年をとる。老齢にいたる。ふける。
    1. [初出の実例]「いまめかしうもあらぬうちに齢(よはひ)などもあうよりにたべければ」(出典蜻蛉日記(974頃)下)
  4. 古風である。昔風である。
    1. [初出の実例]「御手のすぢ、ことにあうよりにたり」(出典:源氏物語(1001‐14頃)玉鬘)

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