奥間ターブックヮ(読み)うくまたーぶつくゎ

日本歴史地名大系 「奥間ターブックヮ」の解説

奥間ターブックヮ
うくまたーぶつくゎ

[現在地名]国頭村奥間・半地・桃原・鏡地

沖縄島北部、東シナ海に突き出た三角形をした沖積低地。国頭村最大の低地で、面積一平方キロ余。大部分がサトウキビ畑に転換されたが、以前は広大な水田地帯をなしていた。ターブックヮ(田袋)田圃を意味する方言。西端には古生代を起源とする石灰岩で構成される小丘陵の赤丸あかまる岬がある。この岬はおよそ六〇〇〇年前までは離れ小島で、のちに北の辺土名へんとな方面と南の半地はんじ方面から延びてきた二つの砂洲が小島と沖縄島とを結び潟湖を抱くトンボロ(陸繋砂洲)を形成、同時に比地ひじ川などから運ばれてきた土砂が潟湖を埋めて湿地を生成した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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