奸濫(読み)カンラン

精選版 日本国語大辞典 「奸濫」の意味・読み・例文・類語

かん‐らん【奸濫・姦濫】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) よこしまで、みだらなこと。悪賢く、秩序を守ろうとしないこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「苟忝講師、或事姦濫、詐称改過、未妻孥」(出典日本後紀‐延暦二三年(804)正月丁亥)
    2. 「何(なんぞ)必しも治まりし世を捨て、亡びし時をのみ取んや。是姧濫(カンラン)謀訴也」(出典:太平記(14C後)二四)
    3. [その他の文献]〔通典‐食貨典・銭幣下〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android