精選版 日本国語大辞典 「好顔」の意味・読み・例文・類語 いい【好】 顔(かお) ① きれいな顔。美貌。[初出の実例]「那(ああ)いふ良(イ)い顔(カホ)の子們(こたち)は然うでもあるまいが、私們のやうな婆連(ばあたれ)の、一分や一分足らずの玉(ぎょく)で」(出典:恋慕ながし(1898)〈小栗風葉〉一八)② 精神的な充実感にあふれた表情。また、きげんのよい、うれしそうな表情。③ きげんの悪くないこと、相手を受け入れることを示す態度。[初出の実例]「勝治は帰って来た。れいの紙幣が、もう右手に無いのを見て、節子には何か、わかったやうな気がした。『兄さん!』いい顔は、出来なかった」(出典:日の出前(1946)〈太宰治〉)④ 顔がきくこと。顔役。[初出の実例]「無頼仲間のいい顔になっていることを知った」(出典:佐渡流人行(1957)〈松本清張〉三) いい‐かお‥かほ【好顔】 ⇒いい(好)顔 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例