妙光寺村(読み)みようこうじむら

日本歴史地名大系 「妙光寺村」の解説

妙光寺村
みようこうじむら

[現在地名]野洲町妙光寺

三上みかみ村の北にあり、東に妙光寺山、南東三上山集落は妙光寺山の西麓に集中し、その前をすな川が流れる。明光寺みようこうじ村とも記される。村名は三上大みかみだい寺の西院妙光寺に由来し、同寺を中心に村落も形成されていったと考えられる。延文三年(一三五八)八月の三上社修理棟札銘文(御上神社文書)に大工名「妙光寺孫次郎」がみえる。長享元年(一四八七)一一月の三上庄算用状(同文書)には、不入分として妙光寺庄流れ五反余があげられている。享禄二年(一五二九)の三上社公文所納日記(同文書)には、妙光寺領の一部が三上社に譲渡されたことがみえる。そのほとんどが福林ふくりん寺・三宅みやけつじ・野ス木座・篠原しのはら久野部くのべなどの散在田畑で、南佐久良みなみざくら井のような用水の管理権も含まれていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android