妙前大塚古墳(読み)みようぜんおおつかこふん

日本歴史地名大系 「妙前大塚古墳」の解説

妙前大塚古墳
みようぜんおおつかこふん

[現在地名]飯田市松尾 妙前

飯田市松尾まつお地区には六五基の古墳があり、六古墳群に分れている。このうち、最も数が多く、天竜川に接して低位置に築かれているものが妙前古墳群で、円墳一七基が数えられている。

この中で規模・副葬品などから中心的位置を占めるものが本墳で、径三〇メートル、高さ六メートル以上の整った円墳。墳麓には葺石が残り、周濠がある。また、墳頂周囲にのみ埴輪円筒がめぐらされていたらしい。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の妙前大塚古墳の言及

【大塚古墳】より

…現存する石製模造品には,屐(あしだ),酒槽(さかぶね),案,坩(つぼ),盤(さら),杯(つき)の注目すべき一群のほか,多量の刀子および斧1個などがある。
【妙前大塚古墳】
 長野県飯田市松尾の妙前古墳群中の第3号墳にあたり,5世紀中葉の円墳。もとは直径30m以上の墳丘に周濠をめぐらしたもので,葺石および円筒埴輪列を残す。…

※「妙前大塚古墳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」