妙政寺(読み)みようしようじ

日本歴史地名大系 「妙政寺」の解説

妙政寺
みようしようじ

[現在地名]福山市北吉津町

福山八幡宮の東、中世、当地にあった永徳えいとく寺跡の東端に位置する。城の背後の丘陵一帯に社寺を配して防備とした、近世城下町の町づくりの一環のうえにある立地である。長久山と号し、日蓮宗。本尊十界大曼陀羅。天正年中(一五七三―九二)三河国刈谷かりや(現愛知県刈谷市)に水野重忠(勝成の父)の家臣上田正勢が菩提寺として建立したのに始まる。水野氏の福山移封に際し、寛永年中(一六二四―四四)城下寺町寂円じやくえん寺前に移し、寛文六年(一六六六)家老上田玄蕃(正勢の孫)が現在地にあった弘宗こうしゆう寺を桜馬場さくらばばに移して再移建した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android