妙智会(読み)みょうちかい

改訂新版 世界大百科事典 「妙智会」の意味・わかりやすい解説

妙智会 (みょうちかい)

東京都渋谷区に本部をおく日蓮系の在家仏教教団開祖宮本ミツ(1900-84)。宮本は久保角太郎小谷喜美の主宰していた霊友会に属していたが,1950年脱会して妙智会を創立した。《法華経》《無量義経》《観普賢経》の法華三部経をよりどころとし,母体であった霊友会の教義や儀式を継承する。とりわけ法華経による先祖供養の実践を教義としていることは,霊友会から独立して別派を立てた佐原忠次郎の妙道会,関口嘉一の仏所護念会,斎藤豊吉の法師会,山口まさえの正義会,石倉保助の大慧会等の諸教団とも共通する,霊友会系統の教団の特色である。また,身延山久遠(くおん)寺をはじめ日蓮ゆかりの霊場への団体参詣を主要行事としている。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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