妙行寺跡(読み)みようぎようじあと

日本歴史地名大系 「妙行寺跡」の解説

妙行寺跡
みようぎようじあと

[現在地名]博多区上川端町

近代まで川口かわぐち町の南側にあった寺。昔冷泉れいせん津辺りが蘆原であった頃、天台宗の道場で芦原道場と称していた。明応(一四九二―一五〇一)頃住僧が本願寺蓮如の門徒となり改宗して芦原山妙行寺と号し、のち袖湊山と改号した。享禄年中(一五二八―三二)本山の兼帯所として輪番僧が来住し、九州の真宗末寺を支配した。天正年中(一五七三―九二)兵火にかかり焼亡したが、のち旧地に再興(中興は仲言)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報