妻恋神社(読み)つまごいじんじや

日本歴史地名大系 「妻恋神社」の解説

妻恋神社
つまごいじんじや

[現在地名]文京区湯島三丁目

妻恋坂の坂上北側に位置する。日本武尊・橘媛命・倉稲魂命などを祀り、旧村社。江戸時代には妻恋稲荷社(「寺社備考」など)、あるいは妻恋明神社(「江戸名所図会」など)と称された。創建の年代は不明だが、日本武尊が東征の際、湯島に滞在したとの伝説が残る。社伝によると北方の台地下がかつての社地で、万治年中(一六五八―六一)の火災で類焼したため当地に移転したといい、湯島天神下宝性院ゆしまてんじんしたほうしよういん門前一帯は里俗に元妻恋もとつまごいとよばれていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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