威武も屈するあたわず(読み)いぶもくっするあたわず

故事成語を知る辞典 「威武も屈するあたわず」の解説

威武も屈するあたわず

どんな状況であっても、自分の意志を変えようとはしないということ。

[使用例] いかな逆境に逢うても、自分の本心がしたくないことはしない。いわゆる威武も屈する能わず、富貴も移すことの出来ぬ男だ[森銑三*陸羯南遺聞|1975]

[由来] 「孟子とうのぶんこう・下」に出て来ることばから。孟子は、弟子の「大丈夫(立派な男性)」に関する質問に、「『富貴もいんするあたわず、貧賤も移す能わず、威武も屈する能わず(どんなに財産地位を与えられても心を乱さず、どんなに貧しくいやしい身分に落とされても志を変えず、どんな権力武力でも言うことを聞かせることができない)』、そういう人物こそ『大丈夫』というのだ」と答えています。

[解説] 「富貴も淫するあたわず」や「貧賤も移すあたわず」などと、よく一緒に使われます。

出典 故事成語を知る辞典故事成語を知る辞典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む