うれし【嬉】 や 水(みず)
- 延年舞の歌詞「嬉しや水、鳴るは滝の水、日は照るとも、絶えずとうたり」の一句。もと「足柄」と称する平安末期の民謡という。水の豊かな滝つ瀬のとうとうと鳴る音を祝う気持から、祝いや喜びの心を表わすときなどに、はやし歌としてうたわれた。
- [初出の実例]「実信一人はやす。『うれしや水』六位以上卿相以下乱舞」(出典:明月記‐建永元年(1206)九月二三日)
嬉や水の補助注記
「梁塵秘抄‐二」には、「滝は多かれど、うれしやとぞ思ふ、鳴る滝のみづ、日は照るとも、たへでとうたへ、やれことつとう」という類歌がある。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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