故事成語を知る辞典 の解説 子を知るは父に若くはなし 子どもの長所や欠点は、父親が最もよく知っているということ。 [使用例] 敢あえてその人を名指さず、臣を知る者は君に如しかず、子を知る者は親に如かず、天皇の選ぶところを奉ずるのがよかろう[坂口安吾*道鏡|1947] [由来] 中国で古くから使われていることわざから。たとえば、「管子―大だい匡きょう」には、こんなエピソードがあります。紀元前七世紀、春秋時代の中国でのこと。斉という国で君主に仕える鮑ほう叔しゅくが、君主の子どもの教育係を命ぜられましたが、断ってしまいました。友人たちが理由を尋ねると、「昔から言われる通り、『子を知るは父に若くは莫なく、臣を知るは君に若くは莫し(子どものことは父親が最もよく知っているし、家臣のことは君主が最もよく知っている)』。殿様は、私のできがよくないことをご存じだから、子どもの教育係にしようとされたのだよ」と答えた、ということです。 〔異形〕子を知るは親に如かず。 出典 故事成語を知る辞典故事成語を知る辞典について 情報 Sponserd by