子檀嶺岳(読み)こまゆみだけ

日本歴史地名大系 「子檀嶺岳」の解説

子檀嶺岳
こまゆみだけ

小県郡の西部。青木村の北にそびえ立つ山。標高一二二三メートル。山頂は片屋根状をなし、南側は急崖をなす。冠者かじや岳・火車かじや岳とも書かれた。山頂に古代「延喜式」所載の古社子檀嶺神社の奥社がある。「こまゆみ」は「駒斎こまいみ」で駒を祀る意。「三代実録」の貞観二年(八六〇)には「無位駒弓神・出速雄神並授従五位下」と記される。牧場の神として祀られ、山麓一帯は鎌倉時代「吾妻鏡」所載の御牧「塩原牧(現青木村一帯と推定)が広がっていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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