孝恩寺跡(読み)こうおんじあと

日本歴史地名大系 「孝恩寺跡」の解説

孝恩寺跡
こうおんじあと

[現在地名]七尾市池崎町

池崎いけざき町の下手にあたる通称又右衛門屋敷またえもんやしき付近に所在したという(鹿島郡誌)曹洞宗で、南北朝期に能登守護であった無道居士(姓氏不明)が松岸旨淵を開山として創建したと伝える(能登志徴)。戦国後期頃の八月二八日の孝恩寺存貞書状(永光寺文書)によれば、当寺の住持存貞が永光ようこう(現羽咋市)の山林伐採が禁止されたことを伝えている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android