季御読経(読み)きのみどきょう

改訂新版 世界大百科事典 「季御読経」の意味・わかりやすい解説

季御読経 (きのみどきょう)

宮廷仏教年中行事の一つ。宮中において毎年春秋の二季,2月と8月,衆僧によって大般若経転読する儀式。729年(天平1)4月8日が起源と伝えられ,貞観(859-877)のころより,毎年行われていたという。また,摂関期には藤原道長の邸においても行われており,道長の日記《御堂関白記》には,宮中の行事を季御読経,道長邸のそれを季読経と書いている。また,平安時代には,4日間行われることが多く,2日目に引茶(ひきちや)を僧および侍臣等にたまうことがあり,3日目は論義を行っている。論義は秋にはないのを例としているが,論義の文献にみえるはじめは,982年(天元5)3月25日である。
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