孫根村(読み)まごねむら

日本歴史地名大系 「孫根村」の解説

孫根村
まごねむら

[現在地名]桂村孫根

那珂川右岸の西部山地帯の麓に位置し、北は岩船いわふね高根たかね下穴沢しもあなざわの各村。村内を桂川の上流が西から東へ流れる。寛永一二年(一六三五)の水戸領郷高帳先高に「孫根村」とみえ、「水府志料」には「寛永一八年検地の時、この村より岩舟、観世音を分て別村とす」とある。「新編常陸国誌」には「天保中観世音村ヲ併セテ、西、表、裏ノ三坪ヲ有ス、其時ノ検地帳ニ、田畠五十九町六畝十七歩、分米四百五十七石七斗六升四合トアリ」と記される。「水府志料」によると村の東西一二町・南北一八町、戸数およそ七四、「人家所々に散在す。地形平にして、山林原野少し」とあり、また「孫手紙とて、チヨコマ、半紙等を漉くもの有」と記され、紙漉も行われていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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