孫臏(読み)ソンピン

関連語 ほうけん

精選版 日本国語大辞典 「孫臏」の意味・読み・例文・類語

そん‐ぴん【孫臏】

  1. 中国、戦国時代斉の武将孫武子孫。魏将の龐涓(ほうけん)にその才をねたまれ、臏刑(両足を断つ刑)に処せられたが、威王の軍師となり、前三五三年に龐涓の率いる魏軍を破り、恥をそそいだ。生没年不詳。

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旺文社世界史事典 三訂版 「孫臏」の解説

孫 臏
そんぴん

生没年不詳
中国の戦国時代の兵法家
春秋時代の兵法家孫武の子孫ともいわれる。斉の威王(在位前357〜前320)に仕え,魏を破った。孫武と混同されてきたが,近年調査で,兵法書『孫子』は孫武の著書で,これと別に孫臏の著書『斉孫子』が存在することが判明した。

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世界大百科事典(旧版)内の孫臏の言及

【孫子】より

…日本ではすでに《続日本紀》天平宝字4年(760)の条に《孫子》の記事が見え,江戸時代には荻生徂徠,新井白石,佐藤一斎らの注釈書が出ている。なお戦国時代の斉の孫臏(そんぴん)の兵書も《孫子》といい,近年中国で発見された。【金谷 治】。…

※「孫臏」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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