日本歴史地名大系 「宇久井村」の解説 宇久井村うぐいむら 和歌山県:東牟婁郡那智勝浦町宇久井村[現在地名]那智勝浦町宇久井現那智勝浦町の東端にあり、熊野灘に面する。北は佐野(さの)村(現新宮市)。熊野街道大辺路が通る。東に目覚(めざめ)山をほぼ中心とする出崎があり、この出崎に連なって北東へ地(じ)ノ島・赤(あか)島がある。「熊野巡覧記」は「一に鵜飼に作る」と記す。村内の小名に湊(みなと)がある(続風土記)。「中右記」天仁二年(一一〇九)一〇月二七日条に「宇久井山」とみえる。永享二年(一四三〇)二月一七日の旦那願文(米良文書)には「うくいの左衛門三郎殿」とみえる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報