宇堅村(読み)うきんむら

日本歴史地名大系 「宇堅村」の解説

宇堅村
うきんむら

[現在地名]具志川市宇堅うけん

田場たーば村の北東にあり、北から東にかけては金武きん湾に面し、北側はけわしい海岸線となって天願てんがん(ティングヮン)海岸へと続く。田場村との間を天願てんがん川が南東へ流れ、金武湾に入る。「おもろさうし」巻一六の四三に「おきんのしらとん」とみえ、絵図郷村帳では「おきん村」と記される。尚貞王一二年(一六八〇)三月、当村の蒲戸という婦人が田場橋を過ぎようとしているとき頭に雷が落ちて死亡した。尚穆王一〇年(一七六一)以前に天願川原の外にあった当村の集落は田への水利が悪いとして後川原くしかーばるの地に移転していたが、その後もとの集落の地勢がよくなり、また水利もよくなったことから、同年一二月二五日集落を旧地に戻した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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