日本歴史地名大系 「具志川市」の解説 具志川市ぐしかわし 沖縄県:沖縄島中部具志川市面積:三一・九九平方キロ沖縄島中部東海岸に位置し、北は石川市、西は沖縄市、南東は中頭郡与那城(よなしろ)町・勝連(かつれん)町に接し、北東に金武(きん)湾、南に中城(なかぐすく)湾を望む。地質は天願(てんがん)の霊化森(りーかむい)―安慶名(あげな)グスク―獅子山(しーしやま)―兼箇段(かねかだん)グスクを結ぶ北東から南西にかけての線を境に、北側は沖縄島北部の地質である名護層、南側は中南部の島尻層群が基盤である。北部には石川市山城(やましろ)を水源とする天願(てんがん)(ティングヮン)川が栄野比(えのび)・川崎(かわさき)から赤野(あかの)へと東流し、金武湾にそそぐ。南部には東西へ標高七〇―一〇〇メートル前後の丘陵線が走り、中城湾を眺望できる大田(おおた)バンタ・上江洲(うえず)バンタ・喜屋武(ちやん)マーブを形成。東部から中央にかけては標高二〇メートル前後の平坦地で、中央から西側にかけて徐々に高くなり標高四〇メートル程度の台地を形成、金武湾・中城湾の海岸沿いには広大な海岸低地が発達。北西から南東にかけて昆布(こんぶ)―宇堅(うけん)断層・天願川(てんがんがわ)断層・前原(まえはら)断層が走る。海岸部は裾礁のサンゴ礁が発達。江洲(えす)から昆布に至る主要地方道沖縄―石川線、その南を宮里(みやざと)から宇堅を結ぶ県道二二四号線(具志川環状線)、中城湾に沿う沖縄環状線などがほぼ南北に走り、平良川(たいらがわ)から勝連に至る主要地方道伊計(いけい)―平良川線、栄野比から具志川(ぐしかわ)を結ぶ県道八号線、赤道(あかみち)から宮里を結ぶ県道一六号線などがほぼ東西に走る。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by