宇多院村(読み)うだいんむら

日本歴史地名大系 「宇多院村」の解説

宇多院村
うだいんむら

[現在地名]武芸川町宇多院

武儀川右岸に位置し、南東ひら村。北の谷口たにぐち村との境に枝郷一色いしきがある(濃州徇行記)。村名は往古「のどく村」といったが、宇多天皇当地に行幸してのち現名に改めたと伝える(新撰美濃志)。中世の皇室領宇多弘見うたひろみ庄の遺称地とされ、正応六年(一二九三)四月日の鷹司兼平譲状案(鷹司家文書)に「宇多院 弘見庄」とみえる。慶長郷帳に村名がみえ、高三五三石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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