宇戸崎(読み)うどざき

日本大百科全書(ニッポニカ) 「宇戸崎」の意味・わかりやすい解説

宇戸崎
うどざき

大分県佐伯市(さいきし)蒲江(かまえ)地区と、宮崎県延岡市(のべおかし)北浦町との境にある岬。宇土崎とも書く。九州山地北東端の遠見(とおみ)山(317メートル)が日向灘(ひゅうがなだ)に終わる所で、付近は30~80メートルの海食崖(がい)で、道路も集落もない。黒色粘板岩からなる海食洞穴・洞門があり、洞門は高さ、幅各約7メートル、小舟を通す。海の巨人が、屋形島(やかたじま)と深島(ふかしま)を天秤棒(てんびんぼう)で担ぎ上げようとしてよろめき、その先端が岬に当たって、この穴があいた、という伝説がある。

[兼子俊一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android