屋形島(読み)やかたじま

日本大百科全書(ニッポニカ) 「屋形島」の意味・わかりやすい解説

屋形島
やかたじま

大分県南部、佐伯市(さいきし)蒲江(かまえ)蒲江浦に属する島。蒲江港から2キロメートル、1日3便の定期船が通う。面積1.2平方キロメートル。南岸は海食崖(がい)、北岸に集落と段々畑がある。開発は1694年(元禄7)蒲江浦からの渡海耕作に始まり、定住の始めは1743年(寛保3)深(ふか)島から移住した四戸とみられる。イワシアジサバの一本釣りと網漁業真珠養殖が主産業。洲ノ鼻(すのはな)付近の海底サンゴ礁は観光客を招く。日豊海岸国定公園(にっぽうかいがんこくていこうえん)に含まれる。1957年(昭和32)離島振興法による離島振興対策実施地域に指定。1959年海底ケーブル、海底送電が完成。人口28(2005)。

[兼子俊一]


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デジタル大辞泉プラス 「屋形島」の解説

屋形島

大分県佐伯市南東部、蒲江(かまえ)湾の南方沖約2キロメートルに浮かぶ豊後諸島の島。面積約1.06平方キロメートル。古くは佐伯藩牧場。島周辺にはサンゴの群生があり、ダイビングシュノーケリングの好適地。色鮮やかな緋扇貝が特産品。

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