天秤棒(読み)てんびんぼう

日本大百科全書(ニッポニカ)「天秤棒」の解説

天秤棒
てんびんぼう

人力による運搬法のうちの担い運搬に用いる担い棒の一種。両端にほぼ同重量の荷物を吊(つ)り下げ、中央部を肩で担う方式を天秤担いといい、これに使う棒が天秤棒である。使用には体でバランスをとる必要があるため、平坦(へいたん)地での使用が多い。天秤棒、天秤という呼び方は全国的であるが、西日本ではオオコとよぶ所も多い。オク、サス、六尺(ろくしゃく)、カタネボウ、ツクボウなどの呼称もある。おもに男性用の運搬具。長さはだいたい1.8メートル以内で、棒を扁平に削り、弾性をもたせてある。両端近くにツクという突起をつけて滑り止めにしたり、吊り手の(かぎ)をつけたのもある。伊豆の新島(にいじま)や式根島には反(そ)り天秤とよび、頭上運搬用の天秤棒(女性用)もある。

[小川直之]

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精選版 日本国語大辞典「天秤棒」の解説

てんびん‐ぼう【天秤棒】

〘名〙 両端に荷を掛けて、中央に肩をあて、かつぎ運ぶのに用いる棒。てんびん。おうご。〔書言字考節用集(1717)〕
※洒落本・彙軌本紀(1784)自跋「天びん棒(ボウ)上へそりたるの定矩にあわず」

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デジタル大辞泉「天秤棒」の解説

てんびん‐ぼう【天×秤棒】

両端に荷物をつるし、中央を肩に当ててかつぐ棒。

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